ODAを活用した中小企業支援

『中小企業向け 国際展開に関する支援事業説明会~ODAを活用した中小企業支援~』

説明会に行ってきました。

詳細メニューはこちら。http://www.jica.go.jp/sme_support/

 

ひとことで言うと、海外進出に先立つ現地調査やニーズ調査に対し補助をしますよ、というもの(他の類型もありますが)。
税金を使った「補助金」だけに、要件や手続きなど一定のハードルはありますが、海外進出を検討している会社さんは、検討してみるのもよいかと思います。

 

政府の海外展開支援は、3~4年前から本格化してきています。国内市場が縮小傾向にある以上、生産拠点としてではなく、マーケットとして海外新興国を視野に入れよ、というメッセージです。
中小企業は体力がないから、国としてバックアップするよという流れです。

韓国や中国に比べると、政府支援はまだまだ弱いと思いますが、それでも日本政府も国内始業の先細りに危機感を抱いているのは確かです。

進出支援が厚くなったことは、評価できると思いますが、今後求められるのは、その先です。
事業遂行のリスク管理、出口対策(撤退対策)も見据えた個別サポートです。海外に進出するのは応援するけど、その先は自己責任でね、というのは魑魅魍魎の大海原に(ちょっと言いすぎ?)幼子を置き去りにするようなものです。

事が起きてから相談を受けても、こういう手段を講じておけば危機は回避できたのに、言うことはできますが、既に発生してしまった損害を回復することは困難です。

 

こういう個別サポートこそ幣事務所の仕事だと思っています。
公の機関は、統計やビックデータに長けていますので、大枠は国内外の公的機関を利用していただいて、その先の、個別の企業環境に応じた寄り添い型サポートで、中小企業さんの国際化に貢献いたします。